中野区若者会議の感想(第4回)

日が沈む時間が随分と早くなりました。

真夏にはじまった中野区若者会議も早いもので第4回を終えています。(10月16日)

忘れないうちに感想を残さなければ。

過去の感想はコチラ

第4回 次年度以降の若者会議をどのようしていくか検討開始

第4回のタイムテーブルはこんな感じでした。

若者会議
10時~12時
・ゲストスピーカー
・チャレンジグループごとにハイティーン会議の準備
ハイティーン会議
14時~15時
・チャレンジグループ中間報告
15時~16時・チャレンジグループごとに検討

さて、改めてご紹介となりますが、中野区若者会議には2つの目標があります。

①若者が今後の区政課題の解決に向けた検討を行うこと 

②若者が中高生と斜めの関係になること(中高生を支える地域のお兄さんお姉さんみたいな存在)

1つめの「区政課題の解決に向けた検討」とは、例えば、

「子供を連れて行ける公園が少ないから、代わりに学校の校庭を休日開放して使わせてほしい」

といったように、若者視点で感じるまちの課題について検討、解決方法を立案し、区に提言することです。

※本ページに掲載する画像の出典はいずれも、中野区若者情報発信アカウント(Nakano Youth News)のツイートです。

実は今年度の若者会議では上記の例のような具体的な検討は行いません。

なぜならば、今年度の目標は「来年度以降の若者会議のあり方を検討すること」だからです。(詳しくは第1回の感想をご覧ください)

これを運営側から聞かされた際、

「あんまりおもしろくなさそう!!!」

「話し合いの場について話し合うのかよ!!!」

と、わたしのなかのヤンキーがおらつきました。

ところがどすこい。

今では当時の自分を猛省しています。

運営の皆様、まじですみません。
「話し合いの場について話し合う」こと、とても重要だし奥深い!!!

どのように奥深いかは、追い追い説明するとします。

さて、この日は、齋藤愛彩さんという方がゲストスピーカーとしてオンラインでご参加くださいました。

山形県遊佐町という少年議会があるまちで生まれ育ち、愛知県新城市の若者議会運営に携わっているそうです。

どちらも、若者が意見表明をする場があることで有名な自治体で、それらの事例を紹介いただきました。

※それぞれの取組の詳細はこちら遊佐町少年議会新城市若者議会

ざっくりと説明をすると、どちらも比較的かっちりとした会議形式をとっています。

会議体の名称に「議会」とついているとおりですね。

新城市では、市長からの諮問を受けて予算1,000万で若者施策を答申します。その結果、翌年度の市の事業として取り組まれていくこととなります。

遊佐町では、少年町長と少年議員を選出し、予算40万で中学生・高校生による事業を行います。

ポイントの1つに、条例化というものがあるように感じています。

新城市では、この取組を若者議会条例として定めています。(一部抜粋)

(所掌事務)
第2条 若者議会の所掌事務は、次に掲げるとおりとする。
(1) 市長の諮問に応じ、条例第8条第1項に規定する若者総合政策(以下「若者総合政策」という。)の策定及び実施に関する事項を調査審議し、その結果を市長に答申すること。
(2) 前号に掲げるもののほか、若者総合政策の推進に関すること。
(組織)
第3条 若者議会は、委員20人以内で組織する。

条例は、憲法や法律の範囲内で自治体ごとに定める決まりごとです。

条例として定めることで、まちの中での若者の権利や役割は公のものとなります。

首長が代わり「若者の意見なんて聞いてられねえぜ!若者会議なんて廃止だ!」となったとしても、そう簡単には撤廃することができなくなります。

「話し合いの場について話し合う」ことの奥深さ

さて、皆さんも少なからず職場や学校などで会議をしたことがあると思います。

机を口の字に並べたり、司会や書記がいたり、○○MTGと名称がついていたり、いつも長々と話す人がいたり…。

では、中野区の若者が意見交換を行うために、もっとも適した会議はどのようなものでしょうか。

例えば、今回の中野区若者会議の募集があったとき、

「『若者』って年齢ではないし、参加しなくていいや」

と参加申込をしなかった人が私の周囲に複数名いました。

「若者」という単語を会議の名称として使うことが、広く20~30代の参加を募ることの妨げになるかもしれません。

参加メンバーについて考えてみましょう。

中野区は年間3万人の人口流動があります。

新城市のように条例で参加定数を規定した場合、中野区に引っ越してきた方などは、年度の途中から会議に参加することは難しくなるでしょう。

参加定数を規定しなければ、興味を持った人はいつでも誰でも参加することができます。一方で、参加者それぞれの責任感は薄らいでしまうでしょう。

などなどを考えると、会議の場をデザインすること=話し合いの場について話し合うこと の奥深さを感じずにはいられません。

私の中でも、「参加のハードルは低い方がいい」「政治色が強すぎて若者が参加したがらないのは避けたい」という想いがあるのみで、具体的なイメージはまだ固まっていません。

良い案がある方は教えてくださいませ。

中高生とのチャレンジについては、また後日まとめたいと思います。

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