焚き火のすゝめ(中央線の民用)

焚火をしたくなったけど、何を揃えてどこに行けばよいかわからない人用
※車なし電車移動想定

焚き火をはじめて人生が変わりました

自然の中で火を焚き、薪をくべ、塊肉を焼き、かぶりつく。

コンクリートジャングルで日々息苦しく暮らす代償として、そんな欲求に駆られる都心の人間は多いと思う。

僕自身、ほかならぬその一人だ。

昨年末から焚き火にはまり、毎週末のように西多摩エリアの大自然へ繰り出している。心身共に健康この上ない。

しかし、都心に住んでいる人が、焚き火をすることのハードルは高い。

最近、中野区議の方が「中野区内で焚き火をすることは可能か」を区役所に問い合わせた記事をネットで見かけた。

僕が調べた限りでも、基本的には中野区内で焚き火を常時許可しているようなところはない。

上高田三丁目に「たきびの歌発祥の地」があるにもかかわらず、残念なこと、この上なしである。

では、焚き火をしたくなった中野近辺に住む人たちは、どこへ行けば良いのだろうか。

焚き火をする場所

場所を選ぶ際の基準は2つある。

1つ目は当然だけれど、焚き火が許可されているかどうか。

2つ目は、焚き火を「直火」ですることにこだわるかどうか。

「直火」というのは、地面に直接薪をくべて火を焚くこと。窯は石を積み上げるなどして自作する。野性味にあふれてかっこいい。

当然、「直火」の方が雰囲気は出るが、生態系への影響や火災リスクなどの問題から圧倒的に「直火」ができる場所は少ない。

「直火」が禁止されている場所では、「焚き火台」が必要になる。

「直火」にこだわるなら、奥多摩駅の氷川キャンプ場(要予約)に行くとよい。

デイキャンプの利用料は一人1,000円で、薪も現地で購入(700円程)することができる。

近くにクラフトビールの醸造所や温泉などもあり、ちょっとした観光も楽しめる。

中野駅から向かう場合、青梅駅で一度乗り換えが必要なことはネックである。

「焚き火台」を使うなら、青梅駅の釜ヶ淵公園に行くとよい。

こちらは、公園内の一画が焚き火をして構わない河原となっているため、受付も必要なければ利用料もかからない。

中野駅から青梅行きに乗れば、一本で行けてしまうのが魅力的である。

トイレや水汲み場はあるものの、薪の販売などはしていないため、あらゆるものを持参する必要がある。

個人的には、アクセスのしやすさから釜ヶ淵公園で十分だと思っている。

それでも、たまには「直火」で楽しみたいので、ゆっくりできる週末には氷川キャンプ場まで足を運びたい。

ということで、以降の内容は釜ヶ淵公園に行くことを前提で話を進めて行く。

氷川キャンプ場(奥多摩駅)直火可中野駅から奥多摩駅(1時間40分)1,000円/1人
釜ヶ淵公園(青梅駅)直火不可中野駅から青梅駅(1時間10分)無料
写真左が氷川キャンプ場、右側が釜ヶ淵公園

必要なもの

焚き火をするにあたって、ネット記事やYouTubeを参考に必要なものを色々と調べて購入した結果、不要だと感じるものもあった。

実際に購入した物の中から、釜ヶ淵公園で焚き火するならば、最低限「これさえあれば」というギアをまとめた。

  • 焚き火台(4,980円/トーキョーキャンプ/Amazonで購入)釜ヶ淵公園では必要。
  • 焚き火シート(1,980円/ロゴス/アルペントーキョーで購入)焚き火台を使う上でのマナーみたいなもので、生態系への影響を減らすために、焚き火台の下に敷く。
  • ファイヤースターター(1,870円/ユーコ/アルペントーキョーで購入)鉄と鉄を擦って火を起こす。ライターで代用可能だが雰囲気が出るのでぜひ揃えたい。
  • 火ばさみ(500円/スタンダードプロダクツ/アルタ新宿店で購入)薪をくべる際にあると助かる。
  • ゆったり座れる椅子(1,639円/イグニオ/アルペントーキョーで購入)座るのにあると良い。
  • 耐火手袋(500円/ワークマン/ワークマン井荻店で購入)片付けの際などやけどしないためにあると良い。
  • 薪(700円位/昭光物産/島忠中野店で購入)段ボールひと箱でだいたい2~3時間楽しめる。中野駅から持っていく必要がある。
  • モーラナイフ(2,860円/Morakniv/アルペントーキョーで購入)火を起こしやすくするために、薪を割ったりフェザースティックを作るのに必要。
  • ウォーターバック(100円/ダイソー/ダイソー中野店で購入)鎮火の際などにあると助かる。
  • 麻紐(100円/ダイソー/ダイソー中野店で購入)ファイヤースターターから着火する火口としてあると助かる。
  • アルミホイル(家から持っていく)炭化した薪を持ち帰るのに必要。

これだけ揃えたら十分焚き火は楽しめる。合計費用は15,000円くらいだ。

ここで紹介したギアの類似品などで、もっと安価なものもあるから、買物上手ならば1万円を切ることも可能かもしれない。

あとは、肉を焼きたければ焼き網や鉄板、白米やパスタを食べたければメスティンを持っていくと良いだろう。

意外と、お金もかからずに始められるね!

興味がある人は一緒に行きましょう!